桶川市の整形外科 坂田東整形外科

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石灰沈着性腱板炎
Column

石灰沈着性腱板炎とは

石灰沈着性腱板炎(せっかいちんちゃくせいけんばんえん)とは、肩の腱(筋肉と骨をつなぐ部分)にカルシウムの結晶が沈着し、炎症を起こす病気です。

主に肩の前方や上部に強い痛みが出るのが特徴で、突然腕が上がらなくなるほどの激痛を感じることもあります。

40〜60代の女性に多く見られ、明確な原因がなく発症することも少なくありません。

石灰沈着性腱板炎の症状とは?

代表的な症状は、肩の強い痛みと動かしにくさです。

特に夜間に痛みが強くなる「夜間痛」が特徴的で、寝返りが打てないほど痛む場合もあります。

痛みが強い時期は腕を動かすことが難しく、日常生活にも支障をきたします。

症状の程度や痛みの持続時間は個人差がありますが、炎症のピークを過ぎると徐々に痛みは軽くなります。

石灰沈着性腱板炎の原因とは?

正確な原因はまだはっきりしていませんが、腱の老化や血流の低下が関係していると考えられています。

また、繰り返し肩を使う動作(家事、デスクワーク、スポーツなど)によって腱が微細な損傷を受けることで、カルシウムが沈着しやすくなることもあります。

ホルモンバランスの変化も発症に関与しているといわれています。

石灰沈着性腱板炎はどのくらいで治る?

痛みのピークは数日から1〜2週間ほどで、その後は徐々に落ち着いていきます。

多くの場合、数週間から数か月で自然に改善しますが、炎症が長引く場合もあります。

症状の程度や治療内容によって回復までの期間は異なります。

無理に動かさず、医師の指示に従って適切に治療を進めることが早期回復のポイントです。

石灰沈着性腱板炎の痛みを和らげる方法

痛みが強い時期は、肩を安静に保ち、冷やすことが有効です。

炎症が落ち着いたら、温めて血流を促すことで回復を助けます。

医療機関では、消炎鎮痛薬の内服や注射、リハビリによる可動域訓練などが行われます。

痛みが強い場合には、超音波ガイド下で石灰を吸引除去する治療(注射による穿刺吸引法)が行われることもあります。

石灰沈着性腱板炎に良い食べ物はある?

直接的に治す食べ物はありませんが、カルシウムやビタミンD、ビタミンK、マグネシウムなど骨や腱の健康を保つ栄養素を意識するとよいでしょう。

例えば、魚、納豆、ほうれん草、きのこ類、乳製品などがバランスよく摂れるように心がけましょう。

炎症を助長する脂質の多い食事やアルコールの過剰摂取は控えることも大切です。

石灰沈着性腱板炎にマッサージは効果がある?

痛みが強い時期のマッサージは逆効果になることがあります。

炎症が落ち着いてから、肩周りの筋肉をやさしくほぐすことで血流を改善し、再発予防に役立ちます。

ただし、自己流のマッサージはかえって悪化させることもあるため、医師や理学療法士の指導を受けることをおすすめします。

石灰沈着性腱板炎と五十肩の違いは?

どちらも肩の痛みと動かしにくさを伴いますが、原因が異なります。

石灰沈着性腱板炎はカルシウムの沈着による急性の炎症が主な原因で、突然激しい痛みが出るのが特徴です。

一方、五十肩(肩関節周囲炎)は肩関節の周囲の組織が徐々に固くなることで生じ、痛みは比較的ゆるやかに進行します。

石灰沈着性腱板炎は再発する?

多くは一度治れば再発しにくい病気ですが、同じ肩や反対側に再び石灰がたまるケースもあります。

再発を防ぐためには、肩を冷やさないこと、無理な動作を避けること、適度なストレッチや運動で筋肉の柔軟性を保つことが大切です。

石灰沈着性腱板炎の治療やご相談は当クリニックへ!

坂田東整形外科では整形外科専門医、運動器リハビリテーション医の資格を持つ院長が丁寧に診察いたします。

症状についてお悩み、治療で不安なことがありましたらいつでもお気軽にご相談ください。

クリニック内には充実したリハビリ設備を完備し、理学療法士によるリハビリテーションも実施しています。


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